もしかして片付けられない病気?
小さいころから片付けが苦手で、親からもいつも叱られていたり、学校でも忘れ物や整理整頓が苦手だったり・・。
大人になり一人暮らしを始めたものの、洋服は脱ぎっぱなし、洗濯物は山のよう、食器も溜まったまま・・。
やろうと思っているのにどうしてもどこにしまったらいいのかが分からないとか、片付けをしようとするとすぐに他のことに気を取られて何をやっていたか分からなくなるという人もいます。

これはどういうことなのか、これからお伝えしていきます。
片付けが苦手なひとの傾向
片付けないといけないと分かっているのにどうしても片付けるのが苦手という人が中にはいます。
それは単にその人の性格的なものであったり、今まで生きてきた中での生活習慣ということがほとんどなのですが、中には自分ではどうすることもできない病気という可能性もあります。
その場合は専門機関の判断になりますが、例えばどのような傾向があるのか見ていきます。
子供のころから生きづらさを感じていた
集中力がない
計画を立てるのが苦手
優先順位をつけることができない
先延ばしグセがある
飽きっぽい
忘れっぽい
人の話を聞かない
以上はほんの一部なのでこれだけでは全く判断もできませんが、あなたにも当てはまるものあったでしょうか。
実は今あげた特徴に当てはまる事項が多い人はいわゆる発達障害(ADHD/ADDなど)を持っている可能性もあるのです。
これが当てはまったからすぐに病気と判断するのは時期尚早なのですが、あくまであなたが片付けられない原因のひとつの可能性と捉えておいてください。
実際どういう病気なのか、次の章で見ていきます。
片付けられない病気を知ろう
ADHD(注意欠陥多動性障害)とは?
現在でもまだ原因がはっきりしていないのですが、「集中力」をはじめ、「活動性」「衝動性」「多動性」などを自分自身でコントロールするのが難しい注意欠陥多動性障害のこと。
主に遺伝による先天性の発達障害(脳の発達が通常と違う障害)で脳の前頭葉の機能不全がおそらく原因なのではないかと考えられています。
数年前まではこどもの問題として考えられ集中力を保てない「多動」と捉えられていました。
ところが、多動性は年齢が上がるにつれて落ち着いてきますが、「注意力の欠如」「集中力が保てない」など大人のADHDがあることが近年になり分かってきました。
片付けとADHDの関係は?
なぜその病気を持った人は片付けが苦手なのでしょうか。
その理由は最初に書いた特徴の中でも特に「優先順位」がつけられないことが大きく影響しています。
また先延ばしグセもあるので、片付けや掃除を始めようと思ってもなかなかスタートすることができないのです。
ADHDの場合の片付けの対処法は
片付けのルールを決める
片づけるときにものをどこにしまったらいいかが分からないという方が多いので、まずはどこに片づけたらいいかものの置き場所を決めましょう。
物の名前やラベル、色シールなどを貼り、目印にしておくとしまうところが一目瞭然になり迷わなくて済みます。ただし、出したら必ずしまうこと。
また片付けをやる日を決めておきましょう。
例えば毎週日曜日にやると決めてカレンダーに目印をつけておきます。一度に全部やる必要はありません。

そもそも溜め込まない
「1年以上着なかった服は捨てる」
「引っ越ししてから一度も開けていない段ボール箱は捨てる」
など、そもそも物が多い場合は捨てる基準のルールも決めてどんどん捨ててしまいましょう。
自分を責めずに他人に頼ろう
片づけないといけないと分かっているのにできない。
そういう自分をあなたは責めていませんか?

ご主人にどうしてもできないということを打ち明けることも必要です。ADHDの場合はあなたの怠慢ではなく脳の問題なので仕方がないのです。
自分でものを捨てられないというのならば、そのお手伝いをしてもらってもいいのです。一緒にこれは捨てる、捨てないを決めてもらいましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
片づけられない原因に脳の病気が関連している可能性もあることをお伝えしました。
主なものとしてはADHD(注意欠陥多動性障害)というものがあります。
どうしても集中力が続かなかったり、そもそもどうしていいのか分からないということも起きていると思います。
まずは自分ひとりで悩まずに
- 他人に頼る
- 簡単なルールを決める
- まとめてやろうとしない
とシンプルに考えるようにしていきましょう。
